新型電子カルテについての紹介です
(※1)診療データをデータセンターで管理し、ネットワーク経由で提供するサービス(※2)医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4.1版(平成22年2月 厚生労働省)記載の接続方法を採用 (※3)MegaOakSR for SaaSは、「保健医療情報分野の標準規格として認めるべき規格について」 (平成22年3月31日 医政発0331第1号)に定められた、医薬品HOTコードマスタ、ICD10病名マスタ、JLAC10臨床検査マスタに対応 (※4)医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4.1版(平成22年2月 厚生労働省)、ASP・SaaS 事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン(平成22年12月 総務省) 、医療情報を受託管理する情報処理事業者向けガイドライン(平成20年7月 経済産業省)
2011年4月から導入した電子カルテです。
NEC社のMegaOakSR for SaaSといいます。
情報を外部のサーバーで管理するという新しいタイプのもので、一般的に“クラウド型”といわれるものです。
もちろんネット回線は専用のものを用いています。
詳しくはNECのホームページをご覧下さい。
通常、電子カルテは病院内にサーバーを置いています。
外部サーバーで情報管理するSaaS型電子カルテ導入は,
当院が日本初です。
そもそも厚労省が同タイプのシステムを許可したのが2010年春です。数年前は外部サーバーなんて考えられませんでした。
SaaS型電子カルテの長所は、ソフト更新(例えば診療報酬改定など)が自動的に行われるということと、病院でのサーバー管理が不要である、ということだと思っています。
“個人情報を外部のサーバーで管理していいのか?”という質問をよく受けますが、 MegaOakSRは通常のネット回線とは別の専用の回線を使用したサーバー管理を行っています。
また、保守についても企業間での厳密な契約を結んでおります。
そのあたり、NECは本当にきっちりしておられます。
MegaOakSRを使い始めてそろそろ1年です。
率直な感想ですが、概ね使いやすいシステムだと思います。
とくにナース支援システム、薬剤管理システムは職員に好評です。
個人的な印象ですが、エラーやフリーズなどの障害は他社製品より少ないと思います。ただそれでもゼロではありませんので、困った時は販売会社のOECにすぐ連絡させていただいております。幸いいつも迅速に対応いただいており、大変助かっております。
電子カルテ導入時にNECの方やIT業界の方とお話ししてつくづく感じたのは、当たり前ですが現代社会はものすごい勢いでIT化が進んでいるということです。
急速な医療IT化・データ共有の雪解けムードについてはもちろん慎重に対応すべきですが、医療業界の独特な職人気質・特権意識が、正常な進化の足かせとなってはならないと感じています。
少なくとも“医療は特別な業界!ほかの産業とは別腹!”という固定観念は取り払うべきだと思っています。