院長のささやき

2015年11月14日

“世論・うわさ” “ネット社会” “サイレント・マジョリティ”

“いやー西山君、ネットって怖くない?こないだえらい目にあってさぁ・・・”

先日、近隣の病院の理事長さんに言われました。

 

世間様の評価、というものはいつの時代も気になるものです。

世の中の評価といえば、広いコミュニティでは世論、狭いコミュニティではうわさ、になりますね。

 

かつてこれらの主導権といえば・・・

世論=マスコミでした。

うわさ=近所の奥様方だったでしょうか。

ところが昨今、世論・うわさの主導権は、インターネットに完全に移行しました。

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ネットにより今までと何が変わったか、といいますと・・・

① どんな小さなコミュニティの事象においても、瞬間的に“全世界”から注目され、評価される
   (同時に全世界に情報共有が可能)

 

② 興味がある者同士“交流”出来るようになり、情報の練度がアップする
   (情報が進化・拡大する)

 

③ ネット上で情報が拡大すると、加速度的状態になる
   (いわゆる“炎上”)

 

④ よほどの権力が無い限り、ネットでの情報交流はコントロール不能である
   (コミュニティでのコントロールは効かない)

 

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いまや世論・うわさの主役であるネットでの評価ですが、当然ネットがすべて、ではありません。

世論・うわさの主役が、マスコミだろうと近所の若奥様だろうとネットだろうと、多くの“そうでない”方々もおられます。

なんにもメッセージを発しない一群、いわゆる“サイレント・マジョリティ”の方々もおられるわけです。

 

我々はこのサイレント・マジョリティの方々の評価ツールをまだ持ちません。

ネット社会百花繚乱である現在でも、です。

ネットですら、“声なき声”は拾えないのです。

サイレント・マジョリティの方々の脳みその中にあるわけですから。

 

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私は、このサイレント・マジョリティの方々の心の揺らぎになんとかアプローチ出来ないものか・・・と妄想しております。

“なんとなく、いい感じ”というものを作れないか・・・

何が必要なのでしょうか。

“ねがい”・・・でしょうかね~