院長のささやき

2026年03月05日

“心理的安全性”への道

 

近年、労災申請における”精神障害”が、激増しております。

“心血管障害”と並び、労災突然死の大きな要因となっております。

 

 

1990年代には申請数200件も満たない数だったものが、いまや4000件近くに・・・

認定件数も1000件超え・・・

完全に社会問題化しております。

 

 

コロナショックがあり統計に上下がありますが、労災受給者自体は微増しております。

労災保険受給者は、年10000人くらいでしょうか。

うち精神障害が1000人ですので、10分の1くらいの割合ですね。

 

 

精神障害での労災申請、なんと医療・福祉関係の労働者がトップじゃないですか!

知らんかった・・・

 

しかも、意外とカスタマーハラスメントが多い!

医療介護業界では“ペイシャントハラスメント”です。

 

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カスタマーハラスメント(カスハラ)の定義は、以下となります。

カスタマーハラスメント(カスハラ)とは、顧客や取引先が、商品やサービスに対して不当・過剰な要求や暴言、暴力などの迷惑行為を行い、従業員の就業環境を害する行為を指します。

法律では、次の3つを全て満たすものがカスタマーハラスメント(カスハラ)とされています。

1. 職場において行われる、顧客、取引の相手方、施設の利用者その他の当該事業主の行う事業に関係を有する者の言動が、

2. その雇用する労働者(職員)が従事する業務の性質その他の事情に照らして社会通念上許される範囲を超えたもので、

3. 当該労働者(職員)の就業環境を害すること。

 

具体的な内容は、以下のとおりです。

医療介護業界では、患者様および患者様家族からの行為となります、

 

・ 精神的な攻撃: 大声で怒鳴る、人格否定、「馬鹿」などの暴言、反社会的勢力との繋がりをほのめかす発言、土下座の要求、差別的言動 など

・ 身体的な攻撃: 殴る、蹴る、物を投げる、物を壊す など

・ セクシャルハラスメント: 身体を過剰に触る、わいせつな言動、ストーカー行為 など

・ 建物・設備関連:病院所有物の汚損、毀損、窃盗、危険物の持ち込み、許可の無い動画撮影 など

・ 拘束・威圧的行為: 長時間の電話や居座り、診察室への不退去、大勢で囲む など

・ 理不尽な要求: 時間外・専門外の治療の強制、根拠のない謝罪や賠償の要求、特定の場所に呼びつける行為 など

・ IT関連:疑義情報のSNS・メール等での投稿、許可の無い画像等での病院内部情報拡散、虚偽の口コミを投稿する行為 実名での疑義情報拡散 など

 

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当法人においても、上記疑義案件がございます。

カスハラ(ペイハラ)を受け、その事実を言えずに、心を痛めて退職されてしまう労働者が、ひじょうに多いそうです。

 

社会問題ととらえ、当法人でもカスハラ(ペイハラ)含め、ハラスメント対策をすすめたいと考えております。

また、心の健康づくりやエイジフレンドリー(高齢者労働者への取り組み)についても、考えてまいりたいと考えております。

 

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近年Googleが示す“心理的安全性の確保”が、企業発展の重要なキーワードになると思っています。

ハラスメント対応が、結果的にこの安全性の確保、そして企業発展の要素につながれば、と思っています。

 

私ができるのはこのくらいですが・・・

Googleの社長さんにおかれましては、自国の大統領に”心理的安全性の確保”について講義してほしいもんです。

まあ、キレイな言葉とは距離をおきながら、参考にしながら、という感じですね。